03.29.16:36
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04.02.01:36
某所突発お正月ミニイベント
2007年1月、新春歌会と銘打ったミニイベントにて。
前の歌から一語とる……という形で続けていった。
*****
小僧の春 煩悩の数 108で足りず
くちびるに 紅のせひいて 笑む乙女 晴れ着姿の 誇らしげな顔
陰謀か あっというまの 一年間 次の年明け きっとすぐそこ
眠り猫 楼閣の上で 夜明け待つ 雪の匂いの 風まといつつ
すっぽりと 肩まで入って こたつむり 正月番組 見つつ転寝
甘酒を 飲む君の頬 薄紅の 浜の小さき 桜貝に似て
現世の 背の君と添う 初詣 縁を結びし 此の不思議かな
神仏に 両手あわせる 振袖の 乙女の髪に 星飾りひとつ
何を見た 首をひねるは 初夢の 記憶は清き 冷気の彼方に
凍てついた 大地に萌ゆる七草の やわらかな葉を 摘みし吾子の手
大人への 門出を祝う 成人の 酒杯に 戸惑いもなく
*酒杯→さけ・さかずき
元旦の 朝餉の席で 襟正し 年玉待つ子の 期待の眼差し
追い込みの 冬の決戦 受験生 不安と期待に 心揺れつつ
約束の 春を待ちわび 文を読む 君の移り香 懐かしきかな
思い出の 写真みつめる 祖母の顔 娘時代の 晴れ着片手に
彩りを 思案し詰めた 重箱に ひとひら舞い散る 吉野の桜
客を待つ 床に一枝 寒桜
亡き恩師 思いて遠き 星仰ぐ 雪の兎に泣く声はなし
幼子が 雪駄を履きて 駆け回る 客の賑わい 庭に響きて
春告げる 水仙一輪 花ひらく 夜気に漂う かぐわしさかな
盃を 干して貴方に そっと出す 返盃ではなく おかわりちょうだい
知られざる 夢を紡ぎし 糸車 回す子どもの あいらしき指
寒椿 雪を被りて 重たげに 首を垂れるは 我が身にも似て
新月の 射干玉の夜の 明け眺む 声ぞ惜しまぬ 衣衣の朝
*衣衣=きぬぎぬ
前の歌から一語とる……という形で続けていった。
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小僧の春 煩悩の数 108で足りず
くちびるに 紅のせひいて 笑む乙女 晴れ着姿の 誇らしげな顔
陰謀か あっというまの 一年間 次の年明け きっとすぐそこ
眠り猫 楼閣の上で 夜明け待つ 雪の匂いの 風まといつつ
すっぽりと 肩まで入って こたつむり 正月番組 見つつ転寝
甘酒を 飲む君の頬 薄紅の 浜の小さき 桜貝に似て
現世の 背の君と添う 初詣 縁を結びし 此の不思議かな
神仏に 両手あわせる 振袖の 乙女の髪に 星飾りひとつ
何を見た 首をひねるは 初夢の 記憶は清き 冷気の彼方に
凍てついた 大地に萌ゆる七草の やわらかな葉を 摘みし吾子の手
大人への 門出を祝う 成人の 酒杯に 戸惑いもなく
*酒杯→さけ・さかずき
元旦の 朝餉の席で 襟正し 年玉待つ子の 期待の眼差し
追い込みの 冬の決戦 受験生 不安と期待に 心揺れつつ
約束の 春を待ちわび 文を読む 君の移り香 懐かしきかな
思い出の 写真みつめる 祖母の顔 娘時代の 晴れ着片手に
彩りを 思案し詰めた 重箱に ひとひら舞い散る 吉野の桜
客を待つ 床に一枝 寒桜
亡き恩師 思いて遠き 星仰ぐ 雪の兎に泣く声はなし
幼子が 雪駄を履きて 駆け回る 客の賑わい 庭に響きて
春告げる 水仙一輪 花ひらく 夜気に漂う かぐわしさかな
盃を 干して貴方に そっと出す 返盃ではなく おかわりちょうだい
知られざる 夢を紡ぎし 糸車 回す子どもの あいらしき指
寒椿 雪を被りて 重たげに 首を垂れるは 我が身にも似て
新月の 射干玉の夜の 明け眺む 声ぞ惜しまぬ 衣衣の朝
*衣衣=きぬぎぬ
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