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  • 08/20/10:17

07.02.23:57

労働の証?

今日、キーボードのカバーを新しいものに取りかえた。
明日には、古いものはゴミ収拾車の中。
わざわざ写真にとるものではないだろうけれど、あと半年たつまで比較できなくなるから、比較してみる。

090702_234716.JPG





これは、今日かったもの。
半年後には、こうなる。
090702_234755.JPG







横からだと、こんな感じ。
090702_234858.JPG





これが、こうなる。
090702_234831.JPG






いやはや、お目汚し。
でも、だいたい半年でこうなる。
カバーは、普通に、電気製品の量販店で買ってくる。
だいたい、このメーカーのものしか置いてなくて、洗濯の余地はない。
今回は、外したらキーボードがペトペトしていた……ちょっと悲しかった。

普通は、どれくらいで取りかえるものなんだろう?
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04.13.01:07

出てきた

ネット上に保管している写真や文書ファイルを整理していたら、某チャットでやった三語らしきものが、もうひとつ出てきた。
お題のメモがないけれど、たしか、巫女と虎とウイスキーだったような気がする。
……とはいっても、2006年10月頃の記憶のはずだから、定かではない。

*****

 寒風が吹きすさぶベランダに出ても、夜は、それほど暗くない。
 わかっていたことではあるけれど、マンションのベランダから見上げる夜空に、星なんか見えやしない。
 チッと舌打ちをした私は、ウィスキーの小壜をじかにクィッと煽った。
 急に大きく動かしたせいか、私の右腕に小さな痛みが走る。
「これじゃ、狼男がいても変身できないじゃん」
 満月……には、ちょっと足りない。
 足りていないのは、ほんのちょっとだけだけれど、狼男が変身できるのはフルムーンのみだ。
(不便だよねー、満月しかダメだなんて。ま、現実には存在しないから、いいけどさ)
 煌々と夜空を照らす月の光の冴えは鈍く、過剰なほど地上に溢れている人工灯に圧され気味だ。
 ――真実の闇夜ならば、月だって、その真価や美しさをもっと発揮できるだろうに。
 つらつらとそんなどうでもいいことを思いながら、私はウイスキーの小壜に残った、最後のひと口を飲み干した。
 予想していたよりもまだ残っていたウイスキーが、ツウッと唇の端から零れる。
 手の甲でそれを拭って、ぷはぁーっと酒臭い息を思いっきり天空へ吐きかけと、まるでささやかな冒涜のような気がして、ちょっとした爽快感さえ得られた。
 別に、月に対して信仰心を持っているわけじゃない。
 私の勤める神社には、年に一度だけ、秘められた日に深夜の奉納舞が行われる。それだって、いわば行事で、神社に使える者たちに『心』がなければ、どこにでも転がっている単なるイベントに過ぎない。
 奉納舞のあとの酒盛りを「右腕が痛むから」と拒否したのにも関わらず、自宅でひとりウイスキーを飲んでいるのは、そんなこんなに嫌気がさしてきたからだ。
 いや、違う。真実、右腕が痛かったことが理由だ。
「……吾輩は、虎である」
 だけど、こんな夜には、変身できない。
 ――月が満ちていないから?
 そんなことはない、月なんか関係ない。単純にアルコールが足りないだけだ。
「ちぇっ。こんな小さいのじゃ、全然ダメ。もっと大きいのを買ってくれば良かったな」
 ベランダの冷たいコンクリートに、どっかりと腰を据えて浴びるほど酒を飲めば、虎になれるだろうか。
 ハァッとついたため息が白く凍り、私はブルッと身震いをひとつしてベランダをあとにする。
 ちょっとした動きに、右腕の傷がピリリと響く。
 忌々しいその痛みに眉をしかめながら、私は自分の姿を見て再びため息をついた。
(着替えなきゃ、な)
 巫女の衣装を脱いで、熱いシャワーでも浴びれば忘れるだろうか。
 それとも、もっと酒が必要だろうか。
(あんなの、錯覚に決まってる……)
 今ロックしたばかりの窓の施錠を、私はもう一度確認する。
 奉納舞の最中に見たものが、まざまざと脳裏に甦る。
 この明るい夜の闇とは比べ物にならないほどの真闇からのびてきた、あの腕を。
 ぶるぶると頭を振って、私は幻影のようなそれを追い払った。
 そんな私を嘲笑うかのように……右腕の引っ掻き傷が、ピリリと痛んだ。

04.02.01:50

その場のノリで。

三語で遊んだりしていた時に、チャット内で、即興で書いたものがある。
誰かが続きを書きたいから、それをくれ。と言ったので、あげたのだけれど、その誰かさんは結局は続きを書かなかった……という顛末だったような気がする。
手元のメモに残っているので、ほんの少ししかないけれど、ついでにそれも載せておこう。

*****

 その日も、『和菓子司 天狼』には数組の客が来ていた。近所に住む老夫婦と檀家回りをしたあとらしい寺の住職、茶道教室を開いているお茶のお師匠さんは店主の妻の師匠でもあった。
 店主がガラスのショーケースの上に置いてある小さな洋封筒に気づいたのは、初めて来店した客が去った後だった。
代金のやりとりに使っているトレイのうちのひとつの下に、まるで隠すように置いてあったのだ。
 店主は「おや?」と首を傾げた。いつの間に置いてあったのだろう。
「一体、誰が……っと、よ、予告状!?」
 まさかと思いながら、店主は洋封筒を開いた。予告状と書かれた封筒の中には、真っ白なカードが一枚はいっていた。
『○月×日○時、うさぎもち100個をいただきに参上します。   怪盗国語辞典』
 店主の指先が、ぶるぶると震える。思いもよらない……いや、夢に見るほど待ち望んでいたものが、店主の手の中にあったのだ。
 喜びに激しく高鳴る胸を抑えて、店主はまろび転げつつ店の奥へ駆け込むと、妻の背中に飛びかかるようにして抱きついた。

*****

書いた本人として、改めてこれを見ての、雑感。
チャットの発言欄にあったのを、そのままテキストにコピペで残して、欲しいと言った人に一度はあげたものだから……という「言い訳」があるにせよ、どう考えても、粗い。
まあ、即興なんだし、そんなこともあるさ。

04.02.01:44

六語

『祭り』『空』「夏影」「海」『メロンパン』『爆弾』を全部使うこと。
テーマは、「花火」。

*****

 祭りの気配は、砂浜まで漂ってきていた。
 空はとっくに夜の色で、目の前に広がる海は暗い。
 『夏影』を聴きながら歩いていて、僕は彼女を見つけた。
 見つけたのは、偶然じゃない。正確には、探していたんだ。
 彼女は、浴衣姿で浜辺にひとり座っていた。
 そっと近寄った僕は、右膝でトンッと彼女の背中をつついた。
「なっ……何だ、びっくりするじゃないの」
 驚いた顔で振り返った彼女の手には、見なれたパン屋の紙袋が握られている。
「何それ?」
 祭りにはテキ屋が出ていて、食べ物を売る夜店もあるのに。
 そう思うと、ちょっとおかしくて、僕の声は揶揄を滲ませていた。
「アンタには関係ないでしょ」
 少し声を尖らせて、彼女が中腰になった僕の耳からイヤホンを奪う。
 ぶらんと首から垂れ下ったイヤホンを指先で弄っている僕と、浴衣姿で座っている彼女。
 祭囃子はこの砂浜まで聞こえてくるけれど、今ここには、ふたりの他には誰もいない。
「どうせ、いつものメロンパンだろ」
「知ってるなら聞かないでよ」
 そう言って、彼女はぷいっと明後日の方向に顔を背けた。
 ほんのりと膨らんだ頬が可愛くて、僕は「さあ、どうかな?」なんて言ってみる。
「もしかしたら、中身は爆弾かもしれないじゃん」
「バカなこと言わないでよ。買ったのは私なんだから、中身くらい知ってるわよ」
 あきれたような声に、ひそやかな笑いが混ざっている。
 暗くて表情がよく見えないことを残念に思いながら、僕は彼女の隣、特等席に腰を降ろした。
 ここから眺める花火が、一番美しい。
 それは、毎年思うことで……。
 僕にとって、いつも間違いのない真実だった。

*****

某所より、転載。
メモによると、2008年8月、10分か15分くらいで書いたものに、加筆修正してあるらしい。

04.02.01:39

三語:お題「ありがとう、シーラカンス、砂漠」

永い眠りから覚めた時、そこは見知らぬ場所だった。
 ここは、どこだ……平面の世界にいる私は、見える範囲を確認し、隣にいるのが見覚えのあるシーラカンスだと鏡に映る姿で気が付いた。
 シーラカンスとは言っても、絵だ。今は、私と同じように額縁の中に収まり、ひっそりと呼吸を繰り返している。
 隣にいるシーラカンスが顔見知りだとは言っても、コミュニケーション可能なわけではない。絵は、所詮、絵でしかないのだ。絵として、ただそこにある。それだけのこと。
 私は、視界に入るものを識別した。ここは、美術館という場所らしい。
 しかし、この中にいる人間は、私の同胞……つまり絵たちを壁にかける作業をしている。多分、私や同胞たちを観にきたわけではないのだろう。
「あなたたちを、皆に観てもらえる日が来るといいのだけれど」
 昔、私にそう言った女性は、もういない。
 彼女は、私たちをこの世に送り出した人だ。画家であり、新妻だった。
 ちょうど私を描いている頃に、結婚したのだ。
 しばらくの間、私は描きかけのまま放置された。
 部屋の一角でイーゼルに立てられたまま、私は彼女とその夫となった男性を見守ってきた。
 早く描きあげて欲しい気もしたが、もう少しこのままでもいいかという思うもあった。何故なら、幸せいっぱいの彼女たちを見守っていることも、充分に楽しかったからだ。
 新婚生活が落ち着くと、彼女はまた私の元に戻り、絵筆を取った。
 あと僅かで描きあがる……そんな時だ。彼女がこの世を去ったのは。
 シーラカンスの静かな息遣いを感じながら、私は当時のことを思い出し、描きかけのままいなくなった彼女を想った。
「絵のことは良くわからないけれど、これはどっちなんだろうなぁ」
 私をしげしげと眺めながら、作業服を着たひとりの男が呟いた。
 知己らしいもうひとりの作業着の男が「どっちでもいいじゃないか」と軽く笑う。
 実のところ、私にもわからない。
 ただ、本当は未完成なのだということしか、知らない。
 彼女が他に何を書き加えようとしていたのかわからないし、既に画家はこの世にいない。いたとしても、私には尋ねる術がなく、彼女自身は私に名前をつけなかった。
 私に名前をつけたのは、彼女の夫だ。だが、今でも私がそう呼ばれているのだろうか?
「やっぱり、砂漠に太陽が沈もうとしている時なんだろうか」
 正直なところは、わからない。
 けれど、私自身は、これは夕陽だと思っている。まさに太陽が沈みきろうとしている瞬間の、砂漠の風景。
 そう、彼女の夫は私に、描かれている風景そのままに「砂漠」と名づけた。



 いくらじっくり眺めても、私の中に描かれているキャラバンは動きはしない。
 太陽が沈んで、月明かりだけになることも、ない。
 絵は、ただの絵でしかない。それ以上ではなく、それ以下でもない。
 彼女は、この世を去った後に、夭折した女流画家として時の人となった。
 彼女の夫は、大切にしまい込んでいた私の同胞たちを、たまにひっぱり出し、訪れた人に見せたり、しばらくどこかへ預けたりしたが、他人の前に私を連れ出すことはなかった。
 もしかしたら、彼女の遺作でもある私を見るのが、辛かったのかもしれない。あるいは、ただの偶然か。
 何度もひっぱり出された同胞たち……私の隣にいるシーラカンスや、はす向かいにいる春の山の絵などの前には、人が集まっていた。
 これまでにひっぱり出される機会が多かった分だけ、存在が知れ渡っているのだろう。
 シーラカンスの隣でひっそりと佇んでいる私の前で、たまに足を止める人もいる。
 ところが、このところ毎日のように美術館を訪れている客は、必ず私の前で立ち止まり、じっと私を見つめるのだ。
 何かを、問いかけるように。あるいは、探り出そうとするように。
 その客……どこか懐かしく感じられる若い女性は、他の客のように、日暮れなのか夜明けなのかと首を傾げることはない。
 だから、多分その若い彼女が知りたいのは、そんなことではないのだろう。
 前に一度だけ、若い彼女はひとりの男性を伴って訪れた。そう、最初の日だ。この小さな美術館の、オープニングセレモニーの日に、若い彼女はその男性を連れてきていた。
「この絵って、何か感じない?」
 若い彼女は、まっすぐに私の元へ彼を連れてくると、開口一番にそう尋ねた。
「ごめん。絵のことは、よくわからないんだ」
 彼は申し訳なさそうに言って頭を掻いた。
「……だけど、夜の砂漠っぽい絵なのに、そんなに寂しそうな感じはしないね」
 少し不思議そうに彼が呟くと、若い彼女は「そう、それならいいの」とにっこりと微笑んだ。
 あれ以来だから、若い彼女が彼を連れてきたのは、今日が二回目だ。
 手を取り合って、仲の良さそうな雰囲気で入ってきたふたりは、まっすぐに私の前にやってきた。
 私は、毎日のように訪れていた若い彼女の指に、これまでつけられたことのなかった指輪が嵌っていることに気が付いた。
 私の中で、遠い記憶が甦る。そう、画家でもあった彼女が、夫となった男性と結婚する頃のことだ。
 絵を描くためには邪魔だから……そう言って、彼女は装身具の類を嫌っていた。指輪なんて、もってのほか。そんな態度だった。
 けれど、結婚が決まってからは彼女の指には婚約指輪が輝き、それがいつからか結婚指輪になっていた。
 そうか、この若い彼女は、婚約したのか。
 この幸せそうな笑顔は、きっとそうに違いない。
 私は、今は亡き画家の婚約当初の頃を思い出しながら、声にならない声でそっと「おめでとう」と呟いた。
 幸せだからだろうか……常々、若い彼女を見るたびに私は亡き彼女を思い出していたが、今日はいつもに増して似ているような気がしてならない。
 それとも、婚約の少し前くらいからしか亡き彼女を知らないから、今の、この若い彼女を見てそう思うのだろうか。
 おめでとう……私はもう一度、繰り返した。この、若い彼女が、画家だった彼女の分まで幸せになりますように。
「なぁ。この絵、やっぱり今から太陽が沈むんじゃなくて、これから太陽が昇るんじゃないのかなぁ」
 寄り添うようにしてじっと私を見ていた彼が、首を傾げながら若い彼女にそう囁く。
「違うのかもしれないけれどさ。そんな気がするんだよ」
「ううん、私もそう思う」
 嬉しそうに同意した若い彼女が、「だってね」と言葉を継ぐ。
「これを描いている時、婚約して、結婚して……って。幸せだったと思うの。この絵、最後の絵なのよ、私のお母さんの。この時、私がもうお腹にいたんだって」
 あぁ……と、私は彼女の言葉に深い溜め息をついた。
 そう、彼女は幸せそうだった。婚約する少し前の、婚約した頃の、結婚したばかりの、突然倒れる直前まで、彼女は幸せそうだった。
「私が産まれて、すぐにお母さんは死んでしまったから……私の思い込みかもしれないけれど、これは今から夜じゃなくて、これから朝になるんだと思うの。だって、お母さんの生涯は短かったけれど、ちゃんと幸せだったはずなんだもの」
 若い彼女が、亡き彼女と良く似た面差しで微笑む。
 彼が、今までに観たことがなかったのかと若い彼女に尋ねる。
 私は、ここへ飾られるまで、この若い彼女……亡き彼女の娘を、見たことがなかった。いや、娘がいることさえ、知らなかった。
 この若い彼女も、私を観たのは、あの日が初めてのはずだ。
 ……ところが若い彼女は、首を左右に小さく振った。
「お父さんは、この絵を人前に出したがらなかったから、家にあった時には私も観たことがなかったんだけれど……私は、ずっと実物を観たかったの。いつも、笑ってるお母さんの後ろにこの絵が見えているっていう写真だけだったから……これを夜の絵だと思ったら、暗くて寂しく観えるかもしれないって、お父さんは変に心配しすぎちゃったみたい。人生に絶望している絵って思っちゃうと、私が落ち込むんじゃないか、って」
 シーラカンスの絵をしばらく鑑賞していた一組の客が、若い彼女と彼、そして私を避けるように、次の絵へと足を進める。
「愛する奥さんが残してくれた娘、だからなぁ。もちろん、心配もあるだろうけれど、お前に変な誤解をされるのが怖かったのかもしれないな」
「うん、そうかもしれない」
 顔を見合わせて、微笑みあったふたりが、再び私に視線を向ける。
 そっとお腹に手を当てて、若い彼女が「ありがとう、お母さん」と私に囁いた。
 亡き画家の、若い彼女の母親とただの『砂漠』の絵でしかない私を、重ね合わせているのだろうか。
 いずれ、この若い彼女は、画家だった彼女の孫を連れてまた私の元を訪れるだろう。その時に、まだ私が存在していれば。
 おめでとう、そして、ありがとう……私も、彼女には聞こえない声でそっと呟き、もう一度強く願った。
 どうか、彼女の分まで、この若い彼女が幸せでありますように。

*****

某所に保存してあったものを、転載。
メモによると、2007年1月。所要時間はメモしていなかった。